2025年11月12日より大丸京都店にて「集英社マンガアートヘリテージ コレクション」展が西日本で初開催されます。尾田栄一郎氏ら名作マンガをアート作品へと昇華させた、こだわり抜いた印刷技法・素材で制作された作品群を間近で鑑賞できる貴重な機会です。
目次
大丸京都店で開催!「集英社マンガアートヘリテージ コレクション」展の概要
西日本で初開催となる「集英社マンガアートヘリテージ コレクション」展の基本情報は以下の通りです。
イベント名 |
「集英社マンガアートヘリテージ コレクション」展 |
|---|---|
会期 |
2025年11月12日(水)~11月25日(火) |
会場 |
大丸京都店 1階案内所前特設スペース |
営業時間 |
10:00~20:00 |
西日本初公開!「集英社マンガアートヘリテージ コレクション」展の詳細
本展では、尾田栄一郎氏『ONE PIECE』、久保帯人氏『BLEACH』、池田理代子氏『ベルサイユのばら』、永井豪氏『マジンガーZ』といった著名なマンガ作品がアートとして展示されます。さらに、田名網 敬一氏が赤塚 不二夫氏にオマージュを捧げたコラボレーションシリーズ「TANAAMI!! AKATSUKA!!」の一部も紹介。集英社マンガアートヘリテージがこだわり抜いた印刷技法と素材によって制作された作品群を間近で鑑賞することが可能です。
リアルな色彩とディテールを再現する「Real Color Collection」
「Real Color Collection」では、高精細デジタル化技術と高品質インクジェットプリントを用いて、作者が描いた原画の色や通常の印刷では再現が困難であったディテールがリアルに表現されます。プロの写真家や美術品複製に用いられるコットン100%の紙に、耐光性の顔料インクでプリントされており、原画サイズと大きく引き伸ばしたサイズの2種がセットで提供されます。
用紙 |
ベルベット・ファインアートペーパー |
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プリント方式 |
アーカイバル・インクジェット・プリント |
展示作品の一部は以下の通りです。
- 尾田 栄一郎「ONE PIECE / Fighters of Corrida Colosseum」
- ルフィがファイティングポーズを見せ、新世界の強者たちが集結する、波乱の展開を予想させる一幕。印判サイン入り。
- 2024年、84.1×59.4cm〈A1〉・59.4×42cm〈A2〉、ED20
- 池田 理代子「ベルサイユのばら / 剣を抜くオスカル」
- 赤い薔薇が舞う中、深紅の衣装に身を包み、剣を抜こうとするオスカル。強いまなざしを向け、青く表現された髪を風になびかせる作品。直筆サイン入り。
- 2023年、84.1×59.4cm〈A1〉・59.4×42cm〈A2〉、ED10
- 久保 帯人「BLEACH / 無題」
- ふわりと雪が舞う中、登場人物たちと初詣へ向かうような気分を想起させる作品。2枚の原画をデジタルレタッチによって1枚につながって見えるように仕上げられたもの。印判サイン入り。
- 2024年、84.1×59.4cm〈A1〉・59.4×42cm〈A2〉、ED20
驚くほどの版を重ねた色鮮やかな絵巻「The Scroll」
「The Scroll」は、なめらかで精緻な濃淡表現を得意とし、文化財の複製などにも用いられる写真印刷技法であるコロタイプによって制作されています。費用や時間の面で一般向けではなかったこの技法は、現在日本で唯一、京都の便利堂のみがカラーのコロタイプ印刷を行っています。日本画の巨匠たちも好んだ強く美しい越前和紙に、常識を超えた数の版を重ねて多色刷りで仕上げられています。
用紙 |
手漉き越前和紙 |
|---|---|
プリント方式 |
コロタイプ印刷 |
展示作品の一部は以下の通りです。
- 尾田 栄一郎「ONE PIECE / The Scroll 壱」
- 連載20周年記念に描き下ろされ、多くのファンに愛されてきた作品。1枚につき通常の商業印刷の約4倍にあたる16〜17版、3枚に計50版を重ね、カラフルな世界を大判の越前和紙に余すことなく表現しています。写真は3枚をつないで巻物のように仕立てた巻子装の仕様。
- 2024年、68×46.8cm×3枚、ED55
マンガの原点に立ち返る「The Press」
「The Press」では、マンガを草創期から支えてきた活版印刷の原点に立ち返り、希少な印刷技術を未来へ伝えることを目的として活版平台印刷機が使用されています。高い印圧から生じる紙の凹凸感や特有の文字のにじみなど、モノクロームの世界が味わい豊かに表現されています。
用紙 |
グムンドコットン マックスホワイト |
|---|---|
プリント方式 |
活版平台印刷 |
展示作品の一部は以下の通りです。
- 尾田 栄一郎「ONE PIECE / 雷光槍=テンポ」
- ナミがカリファとの戦闘で技を放った印象的なシーン。白い線が走る特徴的な書体、画面に飛び交う大小の効果音の描き文字によって、目で音を聴いているかのような表現。印判サイン入り。
- 2023年、59.4×42cm〈A2〉、ED20
- 久保 帯人「BLEACH / 大紅蓮氷輪丸」
- 氷輪丸が卍解した姿。グラデーションを描く背景のスクリーントーン、巨大な氷の竜や結晶を表す描線、死神の黒い衣装など、それぞれ異なる版を使用して重ね刷りされています。直筆サイン入り。
- 2023年、59.4×42cm〈A2〉、ED20
地下ウィンドウで展示される「Tanaami Kimono Collection」
大丸京都店の地下ウィンドウでは、田名網 敬一氏による「Tanaami Kimono Collection」が展示・受注販売されています。田名網 敬一氏は、ギャグマンガの王様として知られる赤塚 不二夫氏が創造したキャラクターを自在に引用、変形、変身させながらユニークな作品群を制作しました。そのシリーズは「TANAAMI!! AKATSUKA!!」として発表され、話題を集めています。本コレクションは、田名網氏がデザインした多数の着物の中から数点を集英社マンガアートヘリテージで仕立てたものです。
「集英社マンガアートヘリテージ コレクション」展の詳細情報
本展に関する詳細な情報は大丸京都店の公式サイトにて確認できます。



















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