2025年アニメアワード！トレンドとファンの熱量をデータで紹介！

攻略大百科編集部

アニメデータインサイトラボは、2025年のアニメ作品を対象とした「2025年アニメアワード」を発表しました。Google検索量とX（旧Twitter）投稿量に基づくトレンドスコアとファンスコアから、年間グランプリとダークホース賞を決定しています。

1 2025年アニメアワードの概要
2 2025年アニメアワードの受賞作品

2025年アニメアワードの概要

株式会社ブシロードのグループ分析組織であるアニメデータインサイトラボが、2025年に放送された全270作品（新作204作品、続編66作品）を対象に調査を実施しました。

このアワードでは、以下の2部門で評価を行いました。

年間グランプリ	放送期間中のトレンドスコア（Google検索量から算出される一般認知度）とファンスコア（X投稿量から算出されるファンの熱量）の最高値を競います。
ダークホース賞	放送開始1週目からのトレンドスコアとファンスコアの伸び率を競います。

2025年アニメアワードの受賞作品

年間グランプリは『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』が圧倒的な存在感

2025年アニメアワードの年間グランプリは、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』がトレンドスコア・ファンスコアの両部門で、新作および全体の全カテゴリーにおいて1位を獲得しました。
特にファンスコアでは2位に5倍以上の差をつけ、2025年アニメシーンの「絶対王者」としての地位を確立しています。

トレンドスコア新作TOP5

一般層への広がりを示すトレンドスコアの新作TOP5は以下の通りです。

1位機動戦士Gundam GQuuuuuuX
2位タコピーの原罪
3位 SAKAMOTO DAYS
4位ぬきたし THE ANIMATION
5位メダリスト

『メダリスト』は、後述するダークホース賞でも上位に入り、広く話題になり継続的に成長した稀有な作品として注目されます。

ファンスコア新作TOP5

熱心なファンの多さを示すファンスコアでは、順位に変動が見られます。

1位機動戦士Gundam GQuuuuuuX
2位メダリスト
3位銀河特急ミルキー☆サブウェイ
4位光が死んだ夏
5位タコピーの原罪

『タコピーの原罪』が「広く話題になった」作品である一方、『メダリスト』は「深く支持された」作品であり、同じTOP5でもその性質は対照的です。

続編作品も健闘全体TOP10

新作に続編を加えた全体のランキングでは、シリーズ作品の底力が発揮されました。

トレンドスコア全体TOP10

1位機動戦士Gundam GQuuuuuuX (新作)
2位僕のヒーローアカデミアFINALSEASON (続編)
3位薬屋のひとりごと第2期 (続編)
4位キングダム第6シリーズ (続編)
5位タコピーの原罪 (新作)
6位怪獣8号第2期（続編）
7位 SAKAMOTO DAYS 第2クール（続編）
8位 Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season（続編）
9位ワンパンマン第3期（続編）
10位ダンダダン第2期（続編）

ファンスコア全体TOP10

1位機動戦士Gundam GQuuuuuuX (新作)
2位メダリスト (新作)
3位薬屋のひとりごと第2期 (続編)
4位銀河特急ミルキー☆サブウェイ (新作)
5位僕のヒーローアカデミアFINALSEASON (続編)
6位光が死んだ夏 (新作)
7位タコピーの原罪 (新作)
8位 BanG Dream! Ave Mujica（新作）
9位 Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season（続編）
10位ウマ娘シンデレラグレイ（続編）

『僕のヒーローアカデミア』や『薬屋のひとりごと』といった続編が存在感を示す中で、新作も健闘する結果となりました。

ダークホース賞は『銀河特急ミルキー☆サブウェイ』が成長率31倍を記録

放送開始1週目の数値から最高値までの伸び率を競うダークホース賞では、『銀河特急ミルキー☆サブウェイ』がトレンドスコア・ファンスコアの両部門で1位を獲得しました。

その成長率は、トレンドスコアで20.0倍、ファンスコアで31.2倍です。初回は270作品の中でも下位でしたが、口コミで徐々に評判が広がり、最終的には年間グランプリでもトレンドスコア7位、ファンスコア4位にランクインしました。この結果は、初回の注目度だけでなく、作品の質による継続的な成長を示しています。

トレンドスコア伸び率TOP5

1位銀河特急ミルキー☆サブウェイ (20.0倍)
2位えぶりでいホスト (4.5倍)
3位羅小黒戦記 (4.5倍)
4位野原ひろし昼メシの流儀 (4.4倍)
5位わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ！（※ムリじゃ・・・ (3.0倍)

ファンスコア伸び率TOP5

1位銀河特急ミルキー☆サブウェイ (31.2倍)
2位野生のラスボスが現れた(8.9倍)
3位転生悪女の黒歴史 (8.0倍)
4位えぶりでいホスト (4.5倍)
5位 TO BE HERO X(4.2倍)

これらの作品は放送前の期待値は高くありませんでしたが、視聴者の評価がSNSを通じて着実に広がりを見せました。

初回の話題性だけではないアニメシーンの多様性

2025年アニメアワードのデータは、2025年のアニメシーンが多様性に富んでいたことを示しています。
放送前から期待され、その期待に応えた『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』、複数の指標で高評価を得た『メダリスト』、そして初週は注目されなかったものの口コミで人気が広がった『銀河特急ミルキー☆サブウェイ』など、様々な成功パターンが存在しました。

20倍、31倍という成長率は、「初回」の注目度だけが成功の指標ではないことを物語っています。時流に沿った展開と内容の充実が、アニメ作品の成功において重要であるとデータは示唆しています。2025年は、アニメの持つ可能性を再確認できた1年となりました。