株式会社サンリオの英国グループ会社であるミスターメン社は、「ミスターメン リトルミス」の映画制作を始動したと発表しました。映画「パディントン」シリーズを手がけたスタジオとプロデューサー陣が、ユーモア溢れる独自の世界観を初めて映画化します。
目次
「ミスターメン リトルミス」映画化が正式始動
「ミスターメン リトルミス」の映画制作が始動しました。このプロジェクトは、サンリオの英国グループ会社であるミスターメン社が、スタジオカナルおよびヘイデイ・フィルムズと協力して進めます。
制作発表主体 |
株式会社サンリオの英国グループ会社 ミスターメン社 |
|---|---|
制作会社 |
スタジオカナル、ヘイデイ・フィルムズ |
プロデューサー陣 |
映画「パディントン」シリーズを手がけた制作陣 |
作品 |
50年以上にわたり世界中で愛されてきた「ミスターメン リトルミス」の世界観を初めて映画化 |
対象 |
子どもから大人まで幅広い世代が家族皆で楽しめる作品 |
制作体制と期待される作品像
「ミスターメン リトルミス」の歴史とブランド戦略
「ミスターメン リトルミス」は、1971年に英国の作家・イラストレーターであるロジャー・ハーグリーヴス氏によって描かれた絵本シリーズとして誕生しました。このシリーズは人間の持つ様々な性格や特徴、個性を表現し、世界共通の普遍的なストーリーや価値を発信してきました。
2011年にサンリオがブランドを買収して以降も、その精神は変わらず、グローバルな広がりを続けています。現在、カラフルで個性豊かな仲間たちは90以上のキャラクターへと拡大し、英国やフランスに加え、米国、オーストラリア、アジア各国でも熱心なファンに支えられています。日本国内では、サンリオが2013年にライセンス事業展開を開始し、ライフスタイルブランドとしてファッション、ヘルス&ビューティー、玩具など、多様な分野でコラボレーションを拡大しています。
グローバルでは新作アニメシリーズをYouTubeで配信しており、第2弾となるアニメシリーズもテレビ向けに制作中です。今回の長編映画の制作始動は、出版事業を土台としながらも、ブランドをダイナミックなエンターテイメント領域へ拡張しようとするサンリオの戦略を強く後押しします。これまでのヘリテージに新たなストーリーを融合させ、キャラクターが持つユーモア、個性、あたたかさを受け継ぎながら、映画ならではの価値を提供します。
制作陣が語る「ミスターメン リトルミス」映画の魅力
映画化にあたり、制作関係者から期待のコメントが寄せられています。
- 故ロジャー・ハーグリーヴスの息子 アダム・ハーグリーヴス氏
「『ミスターメン リトルミス』の映画化にあたり、大いにわくわくしています。父もきっと大喜びしていると思いますし、父の作った作品が映画化されるにふさわしいと評価を受けたことに、私自身とても誇りを感じています。これは、『ミスター スモール』(シリーズに登場するキャラクター)にとって、決してスモールではない大きな一歩です。」 - ヘイデイ・フィルムズ プロデューサー デヴィッド・ヘイマン氏
「世界中で愛されてきた『ミスターメン リトルミス』の絵本は、大胆で想像力豊かな長編映画化にぴったりの題材です。このたびスタジオカナル、そしてサンリオとご一緒できることをうれしく思います。常に新鮮で普遍的な『ミスターメン リトルミス』の世界で、きっと心躍るクリエイティブな冒険が始まるでしょう。」 - スタジオカナル CEO/CANAL+ 最高コンテンツ責任者 兼 副CEO アンナ・マーシュ氏
「ヘイデイ・フィルムズおよびサンリオとタッグを組み、ロジャー・ハーグリーヴスによる独自性溢れる素晴らしいキャラクターを、初めて映画館のスクリーンへ送り出せることを誇りに思います。喜びや遊び心、そして冒険に満ちた、世界中の観客を魅了する作品になると確信しています。今から制作が待ちきれません!」 - 株式会社サンリオ 代表取締役社長 辻󠄀朋邦氏
「サンリオが保有するIPの1つである『ミスターメン リトルミス』は、英国にルーツを持つ独自性あふれる特徴的なキャラクターであり、このたび映画を通じて世界中の皆さまへその魅力をお届けできることを大変うれしく思います。90以上のキャラクターは、多くの人を笑顔にし、幸せの輪を広げるアンバサダーとして活躍します。数々の受賞歴と高いクリエイティビティで知られるスタジオカナルおよびヘイデイ・フィルムズとの協業により、サンリオは、次世代の喜びを提供するグローバル・エンターテイメント企業を目指し、長期ビジョンで掲げるIPプラットフォーマーとしての取り組みをさらに加速させます。」
「パディントン」シリーズ制作陣が手掛ける信頼性
スタジオカナルは、ファミリー向けIP分野における展開をさらに強化しています。ヨーロッパを代表する映画・テレビスタジオである同社は、「パディントン」のIPを保有しており、テレビシリーズ「The Adventures of Paddington」を含む複数の作品を手掛けてきました。また、パディントンはスタジオカナルとヘイデイ・フィルムズによって制作・展開された劇場映画でも、高い評価と商業的成功を収めています。
実写映画シリーズは、2014年公開の「パディントン」、2017年公開の「パディントン2」、そして2024年公開の「パディントン 消えた黄金郷の秘密」の3本があり、いずれも批評・興行ともに成功を収め、シリーズ全体として史上最大規模の独立系ファミリーフランチャイズとなっています。さらに、「Paddington The Musical」はロンドン・ウエストエンドのサヴォイ劇場にてプレビュー上演中です。
本映画は、スタジオカナル グローバル・プロダクション担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのロン・ハルパーン氏、およびグローバル・プロダクション シニア・バイスプレジデント/英国映画制作責任者のジョー・ナフタリン氏が監修します。
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