日本マクドナルドは、2025年8月29日(金)から予定していたハッピーセット「ワンピースカードゲーム」の販売を見送ることを2025年8月20日に発表しました。この決定は、過去のハッピーセットキャンペーンにおける混乱を受け、関連施策の見直しの一環として行われたものです。
販売中止の発表と代替策
日本マクドナルドは、2025年8月20日にハッピーセット「ワンピースカードゲーム」の実施見送りを公表しました。本キャンペーンは、人気漫画「ONE PIECE」のトレーディングカードゲームを特典とするもので、2025年8月29日(金)から数週間にわたり販売が予定されていました。
代替として、過去のハッピーセットで配布されたおもちゃなどが提供される予定です。
実施見送りの背景にある過去の事態
今回の販売中止の大きな要因として、2025年8月上旬に実施されたハッピーセット「ポケモン」キャンペーンにおける転売目的の大量購入や食品大量廃棄の問題が挙げられます。
- ポケモンカードゲームでの混乱:
- 2025年8月9日から11日の3日間、ハッピーセット「ポケモン」では、おもちゃに加え限定特典としてポケモンカードが配布されました。
- この期間中、転売目的の消費者による大量購入が殺到し、多くの店舗でポケモンカードの配布が初日に終了する事態が発生しました。
- 現場では6セット以上購入する客が現れるなど混乱が生じ、一部店舗ではセットの食べ物が放置されたり、廃棄されたりする問題も確認されました。
- マクドナルドの対応:
- この混乱を受け、日本マクドナルドは2025年8月11日に「多大なるご迷惑をおかけしましたことを、深くおわび申し上げます」と謝罪文を公表しました。
- 同社は「ハッピーセットの転売目的での購入や、食品の放置・廃棄を容認しない」との姿勢を示し、厳格な販売個数制限を設けるなどの対策強化の方針を打ち出しました。
- 「ちいかわ」コラボでの先行事例:
- 「ポケモン」キャンペーン以前にも、「ちいかわ」とのコラボ企画で同様の転売や食品大量廃棄の問題が発生していました。
これらの事態を受けて、日本マクドナルドはハッピーセット関連施策の見直しを進めており、その一環として「ワンピースカードゲーム」の実施見送りを決定しました。実施予定日の9日前の発表であり、準備が進んでいた中での苦渋の選択であったと推察されます。
マクドナルドの対応と今後のハッピーセット施策
日本マクドナルドは、ハッピーセットキャンペーンにおける一連の混乱を受けて、顧客への謝罪とともに再発防止に向けた対策強化と施策の見直しを進めています。
転売問題への対応強化
過去のキャンペーンで発生した転売や食品廃棄の問題に対し、マクドナルドは以下の対応を強化する方針を示しています。
厳格な販売個数制限
今後のキャンペーンにおいて、より厳格な購入制限を設けることで、転売目的の大量購入を抑制するとしています。
転売行為への警告
転売目的での購入や食品の放置・廃棄行為を容認しない姿勢を明確にしています。
ハッピーセット関連施策の全体的な見直し
今回の「ワンピースカードゲーム」の見送りは、「ハッピーセット関連施策見直しの一環」として実施されました。日本マクドナルドは、今後のハッピーセットについて、販売方法やおもちゃの開発方法を根本的に見直していく方針です。これにより、顧客が安心してハッピーセットを楽しめる環境を整備し、キャンペーンが本来の目的である子どもたちの喜びにつながるよう努めるとしています。
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