株式会社ロクリン社は、人気動画シリーズ「帰ってきた こびと観察入門」の新作『トコシエノシアワセ編』を2025年10月1日(水)にYouTubeで公開し、公開直後から2万回再生を突破いたしました。
目次
「こびとづかん」新作動画「トコシエノシアワセ編」の概要
「こびとづかん」の動画シリーズ「帰ってきた こびと観察入門」の待望の新作が公開されました。本動画では、愛知県の特定の地域に生息するコビト「トコシエノシアワセ」の生態が紹介されています。
- 公開日: 2025年10月1日(水)
- 公開プラットフォーム: YouTube
- 動画名: 「帰ってきた こびと観察入門」新作『トコシエノシアワセ編』
愛知県伊良湖岬に生息する「トコシエノシアワセ」の生態と特徴
今回公開された動画で焦点が当てられているのは、愛知県の渥美半島の先端、伊良湖岬付近に生息するコビト「トコシエノシアワセ」です。このコビトは体長10〜15cm(トウチンは含まない)で、ふだんは周辺の草原でくらしていますが、ときおり美しい砂浜「恋路ヶ浜」にも姿を現します。
一説によると、トコシエノシアワセはヤシの実が好物であり、黒潮に乗って南の島からヤシの実が漂着する伊良湖岬の浜に、ヤシの実を狙って現れると考えられています。個体によってトウチンの形がそれぞれ異なるのが特徴の一つです。また、気の合った者同士が砂浜で出会うと、トウチンを密着させ、二人で海を眺める様子が観察されるといいます。この光景を目撃すると、良縁に恵まれたり、恋人同士であれば必ず幸せになるという伝承も存在します。
地域に根差した「コビトの固有種」と関連書籍の紹介
コビトは、昆虫でも植物でも動物でもない不思議な生き物であり、私たちの気づかないところでひっそりと生きています。生き物の中には特定の地域だけに生息する「固有種」が存在しますが、コビトにもその土地土地の環境に合わせ、独自の生態をもってくらしている「固有種」がいます。
この「コビトの固有種」については、書籍『こびと固有種大図鑑 東日本編』(2024年、ロクリン社刊)と『こびと固有種大図鑑 西日本編』(2025年、ロクリン社刊)で詳しく紹介されています。これらの書籍は、並べると日本の形になるという趣向も凝らされており、全国47都道府県それぞれに生息するコビトの固有種が網羅的に集められています。
「帰ってきた こびと観察入門」シリーズの展開と過去作品
動画「帰ってきた こびと観察入門」シリーズは、このような固有種のコビトを動画で紹介することを目的としています。これまでにも以下の動画がYouTubeにて公開されてきました。
- ユウバリウリホウバリ編(北海道夕張市の固有種)※公開終了
- メンオニギョウソウ編(秋田県男鹿半島周辺の固有種)
- ハマバオバオ編(神奈川県横浜市の中華街周辺の固有種)
今後も、固有種コビトのユニークな生態に関する研究が進められ、新たな動画が届けられる予定です。本シリーズの制作は、株式会社ロクリン社と株式会社ディレクションズが担当しています。
「こびとづかん」シリーズが長年愛される世界観
「こびとづかん」は、2006年に初めて出版されたなばたとしたかの絵本から始まった書籍シリーズです。最初の絵本では、主人公の「ぼく」が昆虫でも植物でもない不思議な生き物「コビト」を発見します。
一見するとインパクトのあるビジュアルが特徴ですが、その独特の世界観は幼稚園や保育園、小学校で読まれる「定番作品」として定着し、純粋にコビトの存在を信じる子どもたちやその家族を中心に広く愛されています。書籍や映像シリーズで紹介される「コビトの捕まえ方」に倣い、子どもたちの間では「こびと探し」遊びが大流行するなど、社会現象を巻き起こしました。コビトの存在を巡っては、日本中のお父さんやお母さん達の間で度々議論となることもあります。
「いるわけない」という先入観にとらわれず、耳をすまし、目をこらすことで、あなたにも不思議なコビトの気配が感じられるかもしれません。
「トコシエノシアワセ編」を視聴し「こびとづかん」の世界を体験する
今回公開された「トコシエノシアワセ編」をぜひご視聴いただき、「こびとづかん」の奥深い世界に触れてみてはいかがでしょうか。
「こびとづかん」シリーズに関する最新情報や詳細については、公式サイトや公式SNSをご確認ください。
©︎Toshitaka Nabata, Rokurinsha
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