ガンプラのスミ入れ方法を紹介〜 揃えたいアイテムやペン先についても解説〜

攻略大百科編集部
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ガンプラ初心者の方でも完成したガンプラのディティールをさらに向上させる「スミ入れ」

本記事ではスミ入れについて、比較的最近の作品「機動戦士ガンダム水星の魔女」の主人公機「ガンダムエアリアル」を作例に、スミ入れについてを解説・紹介していきます。

スミ入れとは?

「スミ入れ」とは、極薄めた塗料をパネルラインなどのディテールに流し込むことで、彫刻をシャープ且つ精密に際立たせる塗装テクニックです。スミ入れをすることで、ディテールそれぞれが独立したパーツとして見えるので、モデルの精密感・リアル感がグッと向上します。

出典: bandai-hobby.net

画像は左腕以外の組み立てとスミ入れを完了させた状態になります。

付属のデカールとスミ入れのみのシンプルな手法ですが、各部位の溝に陰影が入る事により、ディティールがよりはっきりとした仕上がりになります。

スミ入れを行っていない左腕と右腕の比較画像は下記となります。

こうして並べると、スミ入れを行った方は、スミ入れを行っていない方よりも印影がはっきりとし、立体的な印象を持たせることができます。

スミ入れの基本知識

必要なアイテム

スミ入れを行う際に必要になるのはディティールの彫刻に沿って筆を入れられる「筆ペン」、細かい溝にインクを流し込むタイプの「流し込みスミ入れペン」などを使用します。

ガンプラのスミ入れ用にはガンプラ向けの塗装ペン、「ガンダムマーカー」のスミ入れペンが使いやすくおすすめです。

今回作るガンダムエアリアルのパーツは白・水色・黄色・グレーと比較的ベーシックなガンダムらしいカラーリングなので下記のペンを使用していきます。

ペン色

用途

グレー(流し込み)

白色・水色など色の薄いパーツのスミ入れ用

ブラック(ふでペン)

黄色・グレーなど色の濃いパーツのスミ入れ用

また、これとは別にスミ入れではみ出した場所や意図せずできた汚れをふき取る、スミ消しペンとふき取り用に綿棒も用意しています。

ペンのタイプによる違い

流し込みタイプとふでペンはペン先とインクの出かたが異なるので、スミ入れをする場所によって使い分けていきます。

ペン先

インクの出かた

右の画像はA4用紙にペン先を当ててみた様子となっており、流し込みタイプは一度ペン先からじんわりと広がるようにインクが流れ、ふでペンはインクがあまり広がりません。

ペン先の違いによる使い分け

流し込みペン

ラインが長い溝を均一にスミ入れしたいときに使用。

溝に沿ってインクが流れるため広範囲をスミ入れできます。

ふでペン

インクが流れにくいため、パーツの角など狭い範囲を塗りたい時に使用。

流し込みペンではインクの濃さにムラが出てしまう場所にも使用できます。

上記のように、ペン先の違うものを使う事でスミ入れができるバリエーションが増やす事が出来ます。

スミ入れペンセットもおすすめ

出典: www.mr-hobby.com

こちらの「ガンダムマーカー流し込みスミ入れペンセット」は様々なパーツの色に合わせて使い分けが可能です。

このセットでは5色+スミ入れの除去用のペンが入っており、パーツの色に応じたスミ入れペンが揃っています。

出典: www.mr-hobby.com

例えば、オリーブ色のペンは緑色がベースのザクなど、その他のガンプラにも対応できます

色々なカラーリングのガンプラを複数購入している場合や、今後作る予定がある場合はこのようなペンセットがおすすめです。

スミ入れを行うタイミング

スミ入れを行うタイミングは仕上げの方法によってタイミングが異なってきますが、基本的に組み上げや塗装を終えた後に行います。

塗装をしない場合
  1. パーツの切り離し
  2. ゲート処理
  3. 組み上げ
  4. スミ入れ
塗装をする場合
  1. パーツの切り離し
  2. ゲート処理
  3. 組み上げ
  4. 塗装
  5. スミ入れ

ただし、ガンダムマーカーのスミ入れペンでは、インクの特性上、Mr.カラーなど別塗料で塗装した部分の上から重ね塗りをすると下地の塗料が溶けるので注意しましょう。

出典: www.amazon.co.jp

出典: www.amazon.co.jp

また、塗装の有無にかかわらずトップコートを用いる場合は、トップコートを吹き付ける前にスミ入れを終わらせましょう。

実際のスミ入れを解説

スミ入れ前の準備

組み立てが終わったら、スミ入れをしやすいように各パーツを一旦取り外しましょう。

※この時、パーツを破損させないように注意しましょう

パーツのどのあたりに溝があり、どの辺をディティールアップしたいのかは、一度完成に近い形にした方が、初めてスミ入れを行う方はわかりやすいです。

今回はスミ入れを行っていない片腕だけにフォーカスしてご紹介します。

流し込みペンでスミ入れ

スミ入れをしたい場所が溝になっている場合、流し込みペンを当てると、当てた場所から溝に沿ってインクが流れていきます。

ペンを当てた場所や、溝が狭い場合は流し込んだインクが溢れ出してはみ出しが出てくるため、インクが乾燥する前なら綿棒や消しゴムの角などで綺麗に処理しましょう。

インクが乾燥した後は、塗料用のうすめ液を含めたものや、消しペンを使用して拭き取ることができます。

ふでペンでのスミ入れ

パーツの角部分に陰影をつけたい場合は、インクが流れて広がってしまう流し込みペンより、ふでペンを利用します。

ふでペンではペン先に当てた範囲のみを塗ることができるので、角張った箇所のスミ入れがやりやすくなります。

スミ入れが終わったら

スミ入れが終わり、インクが乾いたのがしっかり確認出来たら、インクのはみ出した跡などを処理して組み立てましょう。

実際に組み上げてみてスミ入れをした部分の濃淡にムラがないか、はみ出し箇所の処理漏れがないかを確認してみましょう。

こうして画像を見てみると、左右対称に仕上げたい腕や脚にの各所にムラがあったりスミが入っていない場所があるのがわかります。

以上の工程を繰り返し、自分が納得するまでスミ入れはやり直しが可能です。

スミ入れはプラモ作りにおける「こだわり」の部分が大きい所もあるので、どこにスミ入れをすれば正解なのかという答えは明確にはありません。

出典: bandai-hobby.net

逆にどこにスミ入れをすればいいか迷う時は、撮影用に塗装が済んでいる商品ページや説明書の写真を参考にすることをおすすめします。

まずは気軽に挑戦してみよう

ガンプラのディティールを1段間アップさせるスミ入れ、極めるのは大変ですが、ほんのひと手間加えるだけでも出来上がりが良くなっていきます。

自分が組み上げたガンプラがさらにカッコよくなる様子を肌で実感すれば、さらにプラモ作りの楽しさを感じる事ができると思うので、ぜひチャレンジしてみましょう!

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