GEEKOM A5 2027 Edition実機レビュー|仕事用ミニPCとしての性能・静音性を徹底検証

攻略大百科編集部
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デスクトップPCが欲しいものの、大きなPCケースを置くスペースはない。ゲーム性能よりも、ブラウザやOffice系の作業を快適にこなせることを重視したい。

そんな用途で候補になるのが、GEEKOMのミニPC「GEEKOM A5 2027 Edition」です。

今回はメーカーから実機提供をうけ、普段のブラウザ作業だけでなく、30分間の連続負荷テスト、SSD速度、静音性、FF14、Photoshop、動画編集まで実際に試してみました。

結論から言うと、ゲームや本格的なクリエイティブ用途には向かないものの、Web作業や動画視聴、リモートワーク用、セカンドPCとしてはかなり扱いやすい1台でした。

特に印象的だったのは、コンパクトなサイズと通常作業時の静かさです。

一方、負荷の高いゲームや画像編集では、内蔵グラフィックスを中心としたスペックなりの限界も見えてきました。

この記事では、実際に使って分かったGEEKOM A5 2027 Editionの性能と向いている用途を詳しく紹介します。

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GEEKOM A5 2027 Editionはこんな人におすすめ

実際に使ってみた印象では、GEEKOM A5 2027 Editionは「高性能なゲーミングPCを小型化した製品」というより、日常作業を省スペースかつ静かにこなすためのミニPCと考えると分かりやすい製品です。

自宅の作業スペースが限られている人、リモートワーク用PCを探している人、メインPCとは別に気軽に使えるセカンドPCが欲しい人との相性が良さそうです。

反対に、最新ゲームを快適に遊びたい人や、Photoshop・動画編集などをメイン用途にしたい人は、よりGPU性能の高いモデルも比較した方がよいでしょう。

GEEKOM A5 2027 Editionのスペック

GEEKOM A5 2027 Editionには、AMD Ryzen 7 7730Uが搭載されています。

Ryzen 7 7730Uは8コア16スレッド、最大4.5GHzで動作するZen 3世代のCPUです。AMDの公称デフォルトTDPは15Wで、CPU内蔵のAMD Radeon Graphicsを備えています。

今回レビューした実機は、16GB DDR4メモリと512GB M.2 SSDを搭載した構成でした。

CPU

AMD Ryzen 7 7730U

コア / スレッド

8コア / 16スレッド

GPU

AMD Radeon Graphics

メモリ

16GB DDR4

ストレージ

512GB M.2 SSD

OS

Windows 11 Pro

有線LAN

2.5GbE

Wi-Fi

Wi-Fi 6

Bluetooth

Bluetooth 5.4

本体サイズ

約117×112×49mm

重量

約586g

公式仕様ではDDR4メモリは最大64GB、ストレージはM.2 2280、M.2 2242 SATA、2.5インチSATAを合わせて最大7TBまで対応。HDMI×2とUSB Type-C×2を利用した最大4画面出力にも対応しています。

GEEKOM A5 2027 Editionの付属品

まずはパッケージ内容を確認していきます。

今回のレビュー機に同梱されていたのは、以下の6点です。

  • GEEKOM A5 2027 Edition 本体
  • 電源アダプター
  • HDMIケーブル
  • VESAマウント
  • ユーザーガイド
  • サンキューカード

PCを使い始めるために必要な電源アダプターとHDMIケーブルが最初から付属しているため、ディスプレイやキーボード、マウスなどが手元にあれば、別途映像ケーブルを用意せずセットアップできます。

また、VESAマウントも付属しています。

デスク上にそのまま置くだけでなく、対応するモニターの背面などへ取り付ければ、ミニPCならではの省スペース性をさらに活かせます。

本体はもともと非常にコンパクトですが、「できるだけPCを机の上に置きたくない」という場合にも対応しやすい付属品構成になっています。

小さくて置き場所を選びにくい

実物を見て最初に感じたのは、やはり本体の小ささです。

一般的なデスクトップPCのようなタワー型ケースは必要なく、机の上にもそのまま置けます。

今回使用した環境では、34インチ・3440×1440・144Hzのウルトラワイドモニターと組み合わせましたが、PC本体が占有するスペースはわずかです。

設置性について5段階で評価すると「5」。

特に一人暮らしの部屋や、自室のデスクがあまり広くない環境では、このコンパクトさは大きなメリットに感じました。

カラーも落ち着いたローズゴールド系で、いかにも業務用PCという印象が強くないのも特徴です。

端子は充実。ただし前面USBがもう1つ欲しい

前面にはUSB Type-Aを2基搭載しています。

マウスやキーボードなどを有線接続し、さらにUSBメモリなどを頻繁に抜き差しする場合には、「前面にもう1ポートあればさらに便利」と感じました。

ただし背面にもUSB Type-Aが用意されているため、ワイヤレスマウスやキーボードを使う環境なら大きな問題にはなりません。

今回は有線LANとWi-Fiの両方で接続を確認しました。

通信速度そのものの比較測定は行っていませんが、普段のWeb作業で接続上の問題はありませんでした。

実際に使用した感想とレビュー

実際に使用して、使用感を確かめていきます。

ブラウザ作業は快適!複数アプリを開いても引っかかりなし

今回、普段使いに近い状態としてChromeを複数タブ開き、YouTube動画を再生しながらDiscordとパフォーマンスモニターを起動して作業しました。

ウルトラワイドモニター上ではウィンドウを分割して使用しています。

この状態でも、タブの切り替えやアプリの切り替え、YouTube再生時に目立った遅延やカクつきはありませんでした。

確認時のCPU使用率はおよそ4~16%、メモリ使用率は66%。

体感評価は5段階で「5」としました。

16GBメモリという構成でも、一般的なブラウザ作業やDiscordなどを組み合わせる程度なら余裕があります。

今回の使用感からすると、リモートワークやWebブラウジング、動画視聴、文書作成といった用途はA5 2027 Editionが得意とする部分でしょう。

30分間負荷をかけてもCPU温度は62℃

A5 2027 Editionは長時間利用時の安定性を強くアピールしている製品です。

そこでCinebenchを使用して、CPUに30分間連続で負荷をかけました。

テスト時はWindowsの電源モードを「バランス」に設定。室温は約25℃で、バックグラウンドではChromeとDiscordを起動した状態です。

開始直後

55℃

10分後

60℃

30分後

62℃

30分経過後の平均CPUクロックは約2,860MHzでした。

負荷を継続しても目立った性能変化は感じられず、フリーズや再起動などの異常動作もありませんでした。

30分間のテストだけで長期間の耐久性そのものを証明することはできません。

それでも今回の環境では、長時間CPUへ負荷をかけても急激な温度上昇や不安定な挙動が見られなかった点は好印象でした。

普段はかなり静か!高負荷時はファン音が聞こえる

静音性についても確認しました。

今回はiPhoneの騒音測定アプリを使用し、本体から約2cmの位置で測定しています。

専用の騒音計を使用した測定ではないため、以下の数値はあくまで参考値です。

アイドル時

約28dB

Web閲覧時

約28dB

Cinebench実行時

約46dB

アイドル時やWeb閲覧では、静かな部屋でもファン音はほとんど気になりませんでした。

一方、CinebenchのようにCPUへ大きな負荷をかけるとファンの回転音は明確に大きくなります。

ヘッドホンやイヤホンを装着していれば気にならない程度でしたが、何も装着していない静かな環境では「ファンが回っている」と分かる音量でした。

静音性を5段階で評価すると「4」。

普段は静かで、高負荷時だけしっかり冷却するという動き方です。

CPUパッケージ電力も比較的低い

Core Tempを使って、CPUのPower表示も確認しました。

この値はPC全体がコンセントから消費する電力ではなく、CPUパッケージ側の電力を示す参考値として扱います。

アイドル時

約2.8W

Web閲覧時

約7.8W

Cinebench実行時

約20W

軽い作業ではCPU側の電力が低く抑えられ、高負荷時には20W前後まで上昇しました。

なお、この数値からPC全体の電気代を計算することはできません。システム全体の消費電力を確認する場合は、別途ワットチェッカーなどでコンセント側から測定する必要があります。

SSDは読み込み3,700MB/s超

ストレージ速度はCrystalDiskMarkで計測しました。

Sequential Read

3,726.22MB/s

Sequential Write

3,148.33MB/s

Random Read

437.18MB/s

Random Write

343.36MB/s

シーケンシャルリードは3,700MB/sを超えました。

普段のWindows操作やアプリ起動、ファイル読み込みでストレージが明確なボトルネックになっている印象はありません。

なお、今回は本体内部を開けていないため、搭載SSDのメーカーや型番、空きスロットについては実機では確認していません。

FF14は設定を下げてもカクつきが気になる

A5 2027 EditionはゲーミングPCではありませんが、内蔵Radeon Graphicsを搭載しているため、どこまでゲームを動かせるのかも確認しました。

「ファイナルファンタジーXIV」のベンチマークをフルHD環境で実施したところ、高品質設定ではスコア2,584で「設定変更を推奨」という結果でした。

さらに各項目を最低設定まで落としたカスタム設定では、スコア4,357で「普通」まで改善しました。

ただし、実際に画面を見ていると最低設定でもややカクつきが気になります。

そのため、「ゲームもできる仕事用PC」というよりは、基本的には作業用PCとして考え、ゲームは軽いタイトルを遊ぶ程度に考えるのがよさそうです。

Photoshopは動くが、操作にはややもっさり感

画像編集ではAdobe Photoshopを使用し、5060×3777ピクセルの画像を扱いました。

Photoshopの起動には約10秒。

画像を開いた後の操作にも、多少の遅延やもっさり感を感じました。

一方、画像を書き出す際の速度については特に問題を感じませんでした。

簡単な画像加工程度なら対応できますが、Photoshopで高解像度画像を頻繁に扱うような人は、より性能の高いモデルを選んだ方が快適でしょう。

短い動画の簡単な編集なら対応できる

動画編集では「ゆっくりMovieMaker4」を使用しました。

1080×1920ピクセル、約20秒の素材へテキストを挿入する簡単な編集を試しています。

プレビューではごくわずかにカクつきがありましたが、書き出しは約4秒で完了しました。

今回のような短い動画や簡単なテロップ編集なら十分対応できます。

ただし、長尺動画や複数レイヤーを使った編集、4K素材を多用するような本格的な動画制作については今回検証していません。

「動画編集ができない」というより、軽い編集なら可能だが、クリエイティブ作業を主目的に選ぶPCではないという評価が適切でしょう。

GEEKOM A5 2027 Editionの良かったところ

実際に使って特に良かったのは、コンパクトさ、普段使いの快適さ、通常時の静音性です。

Chromeで複数のタブを開きながらYouTubeやDiscordを使う程度なら、動作に不満はありませんでした。

本体が小さいため、34インチのウルトラワイドモニターを置いたデスクでもスペースを圧迫しません。

通常作業時はファン音もほとんど気にならず、机の上に本体を置いて使いやすいのも魅力です。

また、ローズゴールド系の外観はミニPCとしては少し珍しく、部屋の雰囲気を崩しにくいデザインだと感じました。

気になったところ

一番分かりやすい弱点はグラフィックス性能です。

FF14では最低設定まで下げてもカクつきを感じる場面があり、ゲーム用PCとして期待すると物足りません。

Photoshopでも高解像度画像を扱った際にはもっさり感がありました。

もう一つ細かな部分では、前面USB Type-Aが2ポートという点です。

背面にもUSB端子があるため通常利用で困るほどではありませんが、手元でUSB機器を頻繁に抜き差しする場合は3ポートあるとさらに便利に感じました。

GEEKOMのA6・A9 MAX 2026と比較すると?

GEEKOMには、A5 2027 Editionより高性能な「A6」や「A9 MAX」といったミニPCもラインナップされています。

どれを選ぶべきかは、PCでどこまで重い作業をしたいかで考えると分かりやすいです。

A5 2027 Edition

A6

A9 MAX

CPU

Ryzen 7 7730U

Ryzen 7 6800H

Ryzen AI 9 HX 470など

GPU

Radeon Graphics

Radeon 680M

Radeon 890M

メモリ規格

DDR4

DDR5

DDR5

最大メモリ

64GB

64GB

128GB

USB4

非対応

―

2ポート

無線LAN

Wi-Fi 6

Wi-Fi 6E

Wi-Fi 7

主な用途

Web

事務作業

動画視聴

作業+軽めのゲーム

重い作業

ゲーム

AI

クリエイティブ

価格帯

7万円台

9万円台~

17万円台~

※価格は2026年9月16日時点のGEEKOM公式サイト表示をもとにしています。構成・セールによって変動します。A6は94,900円から、A9 MAXは179,900円から掲載されています。

A5 2027 Edition|普段使いを中心に価格を抑えたい人向け

今回レビューしたA5 2027 Editionは、この3モデルの中では最も「普段使い」に寄ったモデルです。

Webブラウザや動画視聴、Discord、文書作成などでは十分な快適さがあり、本体も小さく通常時は静か。

一方で、FF14やPhotoshopでは負荷の高さが分かりやすく表れました。

ゲームや本格的なクリエイティブ用途を想定せず、仕事用・普段使い用・セカンドPCとしてコストを抑えたい場合はA5が選びやすいでしょう。

A6|価格とグラフィックス性能の中間

A6はRyzen 7 6800HとRadeon 680M、DDR5メモリを搭載しています。

公式価格は94,900円からで、A5より価格は上がりますが、GPUはより強力なRadeon 680Mです。

「普段の作業だけならA5で十分だけれど、ゲームや画像編集にも少し余裕が欲しい」という場合に比較しやすい立ち位置です。

A5ではゲーム性能が一番分かりやすい弱点だったため、予算をもう少し出せるならA6も候補に入れておきたいところです。

A9 MAX 2026|ミニPCでも性能を妥協したくない人向け

さらに上位に位置するのが、以前買い物ウォッチでも実機レビューした「GEEKOM A9 MAX」です。

レビューしたモデルはRyzen AI 9 HX 470、Radeon 890M、32GBメモリ、2TB SSDを搭載したハイエンド構成でした。

A5とは価格帯そのものが大きく異なりますが、実際に使った印象にも明確な差があります。

A9 MAXでは、Chromeを30タブほど開きながらYouTubeの4K動画、画像編集アプリ、チャットアプリを同時に動作させても、重さをほとんど感じませんでした。

ゲーム性能でも差があります。

A5ではFF14を最低設定にしてもカクつきが気になりましたが、A9 MAXのレビューではFF14に加えて、ストリートファイター6やCyberpunk 2077なども検証しています。

たとえばCyberpunk 2077はFHD・低設定で平均32fpsを記録しており、画質や設定を調整する前提なら、A5より幅広いゲームを動かせました。

またA9 MAXはRadeon 890Mに加えて専用NPUを搭載し、最大128GBのDDR5メモリ、USB4×2、Wi-Fi 7、デュアル2.5GbEなども備えています。

ただし、A5とA9 MAXでは価格差が10万円以上あるため、単純に上位モデルを選べばよいわけではありません。

ブラウザ作業や動画視聴を中心に使うのであれば、A9 MAXほどの性能を持て余す可能性があります。

3モデルを選び分けるなら

用途を整理すると、次のようになります。

価格を抑えて普段使いやリモートワークに使いたい
→ A5 2027 Edition

普段使いに加えて、ゲームや画像編集にも少し余裕が欲しい
→ A6

ゲーム・クリエイティブ・重いマルチタスク・ローカルAIまで1台でこなしたい
→ A9 MAX

特にA5とA9 MAXは実際に両方レビューしているため、性能差はかなり分かりやすく感じました。

A9 MAXは「小型でも高性能なメインPC」を狙った製品なのに対して、A5 2027 Editionは必要十分な性能を低価格・省スペースで提供するPCという印象です。

「何でもできるミニPC」が必要なのか、「普段の作業を快適にできれば十分」なのかで選ぶと、自分に合うモデルを判断しやすくなるでしょう。

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まとめ|仕事用・セカンドPCとしてバランスのいいミニPC

GEEKOM A5 2027 Editionを実際に使ってみて、最も印象に残ったのは「このサイズでも普段のPC作業なら意外としっかり使える」という点でした。

Chromeで複数タブを開き、YouTubeやDiscordを同時に利用しても動作は快適。通常時のファン音も気になりにくく、30分間CPUへ負荷をかけても今回の環境では最高62℃に収まりました。

一方、FF14やPhotoshopでは内蔵グラフィックスの性能差が見え、ゲームや本格的なクリエイティブ用途を目的にするには力不足です。

総合評価は5段階で「4」。

自室のスペースを節約したい人、リモートワーク用PCが欲しい人、普段使いや動画鑑賞用のセカンドPCを探している人には使いやすい1台だと感じました。

よりゲームやクリエイティブ性能を求めるならA6、価格より性能を重視し、ミニPCをメインマシンとして使いたいならA9 MAXという選択肢もあります。

高性能を追求する製品ではありません。

その代わり、小ささ、静かさ、日常作業に必要な性能、価格のバランスを重視したミニPCです。

「ゲームをしないなら、大きなデスクトップPCは必要ない」という人にとって、GEEKOM A5 2027 Editionは検討しやすい選択肢になるでしょう。

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