2年ぶりの新作TVアニメ『DIGIMON BEATBREAK』において、沢城キョウ役の阿座上洋平さんとムラサメモン役の濱野大輝さんの対談インタビューが2025年12月15日に公開されました。お二人が作品への想いやアフレコ現場のエピソードを語ります。
目次
新作アニメ『DIGIMON BEATBREAK』声優対談インタビュー概要まとめ
東映アニメーション株式会社は、TVアニメ『DIGIMON BEATBREAK』の沢城キョウ役・阿座上洋平さんとムラサメモン役・濱野大輝さんの対談インタビューを公開しました。
公開日時 |
2025年12月15日 09:40 UTC |
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対象 |
TVアニメ『DIGIMON BEATBREAK』沢城キョウ役・阿座上洋平 × ムラサメモン役・濱野大輝 対談インタビュー |
放送情報 |
フジテレビ他にて10月5日より毎週日曜朝9時より放送中(地域により放送時間・曜日が異なります) |
デジモン世代声優が語る『DIGIMON BEATBREAK』への想い
作品の第一印象とデジモンシリーズの思い出
阿座上洋平さんは、自身が「ど真ん中のデジモン世代」であると述べ、新作シリーズに関われることを純粋に喜びました。子どもの頃に夢中になったシリーズが受け継がれ、自身のキャリアと重なるタイミングで参加できたことを光栄に感じています。『DIGIMON BEATBREAK』の台本を読んだ際には、対象年齢を少し上げたようなテーマ性の深さやドラマ性、そして考察が捗る伏線の多さに長く追いかけたくなるシリーズだと印象を語ります。
濱野大輝さんも『デジモンアドベンチャー』世代であり、台本を読んだ際の驚きは「デジタルワールドだけの物語ではない」という点でした。日常生活にデジモンが存在し、サポタマやe-パルスといった要素が現代風にアップデートされたデジモンだと感じています。会話劇も自然で、子どもから大人まで楽しめる「令和のデジモンシリーズ」であると述べました。
お二人とも小学生の頃に『デジモンアドベンチャー』をリアルタイムで見ていた思い出を共有し、ペンデュラムやデジヴァイス、カードゲームなどで遊んだ記憶を振り返りました。また、『DIGIMON BEATBREAK』の中に当時のデジモンたちが異なる姿で登場することに懐かしさと喜びを感じています。
好きなデジモン
濱野大輝さんは、今作のマッハモンを「檜山修之さんが演じることも含めて、グレイモン系譜の熱さ、漢らしさがたまらない」と評し、かっこいいデジモンだと挙げました。
阿座上洋平さんは、『デジモンテイマーズ』のテリアモンが大好きだと語ります。見た目はふわふわしているものの、どこか達観した印象があり、演じる多田葵さんの芝居も含めて印象深いデジモンとして記憶に残っているとのことです。
沢城キョウとムラサメモンとは?キャラクター設定と魅力を解説
キャスティングとキャラクターへの第一印象
阿座上洋平さんは、オーディションの際、当初は別のキャラクターを受ける予定でしたが、キョウの資料を見て「こっちも受けたい」と直談判のような形で沢城キョウ役のオーディションを受けました。キョウのような主人公から見た「師匠ポジション」や「兄貴ポジション」のキャラクターは、自身のキャリアで挑戦したい役柄だったため、出会えたことに喜びを感じるとともに、務まるかという不安も大きかったと振り返ります。オーディションでは、キョウのファミリーへの愛情や、家族を傷つける存在を許さない激しさ、そして「得体の知れない怖さがあってもいい」という監督のディレクションを意識して演じたと明かしました。
濱野大輝さんは、スタジオオーディションの段階からムラサメモン役で呼ばれ、「人間側じゃないんだ」という驚きから資料を読みました。最初から完全体であることに「なかなか攻めたポジションのデジモン」という印象を抱いたそうです。ムラサメモンはキョウのこれまでの人生や経験が強く反映されたデジモンであり、キョウの考えや感情がムラサメモンの在り方につながっていると感じています。オーディションで本番さながらのディレクションがあったことから、「このときから現場は始まっていたのかもしれない」と語りました。
阿座上さんは、キョウが頼れるリーダーでありながら、自身の弱さや怖さを一人で抱え込む部分があり、それをムラサメモンが代弁する瞬間に二人の関係性の面白さを感じると述べました。
公開されたキャラクタービジュアルのエピソード
ムラサメモンのキャラクタービジュアル公開について、濱野大輝さんは他のキャラクターのビジュアルが次々と公開される中で自身のビジュアルがなかなか公開されず、「ちょっと寂しかった」と語りました。阿座上洋平さんも、キョウのビジュアルが背中越しに振り向く構図だったため、「キョウが黒幕なのではないか」という視聴者の推測を後押ししてしまったと笑いを誘います。後になってムラサメモンが大きすぎて、一緒にビジュアルに入りきらなかったという裏事情を聞いたそうです。お二人とも、イベントなどでムラサメモンが皆さんにお披露目される機会を楽しみにしています。
ムラサメモンのビジュアルについては、阿座上さんは「男のロマンの塊」と表現し、濱野さんは鎧の質感や色味、足の逆関節っぽい三段構造がデジモンらしいフォルムで「立体になったら絶対映えるやつだ」と印象を語りました。
キョウとムラサメモンの深い関係性
キョウとムラサメモンの関係性について、濱野大輝さんは「二人はある意味完成された関係性の状態から物語が始まっている」と捉えています。小さい頃からずっと一緒にいて、互いの強さも弱さも全て知っているため、ことさら言葉にする必要がない関係だと説明しました。阿座上洋平さんも「腐れ縁のような関係」と表現し、これまでの苦しいことも楽しいことも二人で経験し、お互いを理解しているからこそ、会話をせずとも通じ合っている関係性だと語ります。二人の関係性は、トモロウとゲッコーモンとはまた異なるものだと濱野さんは述べました。
キョウの過去と内面に迫る『DIGIMON BEATBREAK』重要エピソード
第7話「ニリンソウ」で描かれるキョウの強さと弱さ
第7話「ニリンソウ」では、キョウがデジモンをデリートせずに背負い続ける理由が明らかになります。濱野大輝さんは、その理由をキョウが一人で抱え込んでいた点が、彼の強さであり弱さでもあると感じながらアフレコに臨んだそうです。あの場所でみんなが生かされ、根付いて暮らしている姿がキョウの理想とする世界だと分かる回であり、印象深く覚えていると語りました。
阿座上洋平さんは、キョウが常に強くて頼りになる一方で、その弱さが見えにくい点が不安や怪しさにつながることを指摘します。ラストの「誰にだってやり直すチャンスはあるよ」というセリフは、敵であってもやり直すチャンスを与えたいというキョウの考えが表れており、年齢に関係なく胸に残る言葉だと感じたそうです。このシーンでは、これまでのカッコよさに加え、弱さや慈しみも含めて演じることを意識したと明かしました。
第11話「黒い感情」で明かされる過去
第11話「黒い感情」では、キョウが五行星の出身であったという事実が明かされます。阿座上洋平さんは、オーディションの段階で台本にその情報があったため、「やはりそうか」という感覚があったと振り返ります。彼の強さや立ち位置から「ただ者ではないだろう」と感じていたそうです。第11話からは、五行星時代のライバルであるカイトも登場し、キョウの過去や現在の彼が形成された背景が掘り下げられます。これまで負け知らずだったキョウが敗北を味わう回でもあり、見どころの一つだと述べました。
濱野大輝さんは、新たなデジモンとしてフレアモンが登場した際に、キョウのライバル枠としてのデジモンが立ちはだかることで、少年心をくすぐられるバトルの熱さが一気に増した印象を受けたと語ります。グローイングドーンのメンバーがどう進化していくのか、完全体がいつ勢揃いするのかといった今後の展開も楽しみにしてほしいとファンにメッセージを送りました。
笑いありの収録現場!『DIGIMON BEATBREAK』アフレコ裏話
キャスト陣とのエピソード
アフレコ現場について、濱野大輝さんは「毎回楽しい」と語り、入野自由さんが現場を明るくし、潘めぐみさんがそれに乗っかる形で和気あいあいとした雰囲気だと述べました。阿座上洋平さんは、入野自由さんが突然「ピザを食べたくなっちゃったから頼もう」と言い出し、実際にデリバリーを頼んだエピソードを明かしました。そこからスタッフも様々なご飯を用意してくれたそうで、「いい意味でファミリー感がある」と濱野さんは付け加えます。
濱野さんは、自身よりも他の方の会話を聞いている時間が長いため、キャスト陣がキャラクターにスッと入り込んだ瞬間の空気の変化や緊張感を間近で感じ、第一線で活躍する方々のすごさを毎回感じていると述べました。刺激的な現場でありながら、笑いが絶えない男子校のような雰囲気で、居心地が良いと感じているそうです。阿座上洋平さんは、和やかな雰囲気の中でマキ役の園崎未恵さんが「集中集中!」と気を引き締めてくれる場面もよくあると笑いながら語り、濱野さんもそれに同意し、笑いの絶えない良い現場だと締めくくりました。
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©本郷あきよし・フジテレビ・東映アニメーション























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