拷問、飢餓、強制労働――地獄のシベリアから生還した男。商社マンの孤独な戦いを通じて戦後史を活写する記念碑的長編。大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、ついに昭和31年、帰還を果たした。その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。目次一章 出会い二章 壊滅三章 社長室四章 シベリア五章 運命六章 濁流七章 戦犯八章 地の果て九章 門出十章 祖国へ十一章 再出発十二章 春雷登場人物壹岐正…軍の最高統帥機関の大本営で参謀をつとめたのち、シベリアで抑留される。帰国後、近畿商事に入社。大門一三…近畿商事の社長。軍人上がりの壹岐を独断で採用。だが、次第に老害が目立つようになり……。里井達也…近畿商事のナンバー2。大門社長の右腕。壹岐に激しいライバル心を燃やす。鮫島辰三…近畿商事のライバル会社、東京商事のエース社員。仕事で壹岐とたびたび対決する。秋津千里…壹岐と戦前からの知己、故秋津紀武中将の娘。陶芸家。著者の言葉「不毛地帯」とは精神的飢餓状態を意味しています。昭和四十年以降、経済成長は異常な勢いで進行し、確かに物質的には豊かになりましたが、あらゆる人間の欲望が金銭で解決できると思いこんでしまったために、精神的には全く頽廃してしまった、それは政治のみならず教育問題にまで及び、大人の世界ばかりか子供の世界にまで蔓延していますね。日本全体が不毛地帯と云っても過言ではないと思いますが、いかがでしょうか……。(「戦後の日本人の歴史」より)山崎豊子(1924-2013)大阪市生れ。京都女子大学国文科卒業。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。その傍ら小説を書き始め、1957(昭和32)年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。『白い巨塔』『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』『沈まぬ太陽』など著作はすべてベストセラーとなる。1991(平成3)年、菊池寛賞受賞。2009年『運命の人』を刊行。同書は毎日出版文化賞特別賞受賞。大作『約束の海』を遺作として 2013(平成 25)年に逝去。
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