Nintendo Switch Onlineで遊べる「スーパーファミコン Nintendo Classics」を、当時に近い感覚でプレイできる純正の「スーパーファミコン コントローラー」。
価格は3,278円(税込)と比較的手を出しやすい一方で、「Joy-ConやProコントローラーでも遊べるのに、わざわざ買う意味はある?」「Nintendo Switch 2でも問題なく使える?」と気になる人もいるでしょう。
今回は実際に購入し、普段使っているNintendo Switch2 Proコントローラー・Joy-Con2と比較しながら約6時間使用しました。
『スーパーマリオワールド』と『パネルでポン』では、普段のコントローラーと同じ場面・同じ操作で比較。
さらにNintendo Switch(有機ELモデル)とNintendo Switch2の両方で、ペアリング、再接続、スリープ解除、HOMEメニューやキャプチャー操作まで確認しています。
十字キーを中心に遊ぶスーパーファミコン作品との相性は良好です。特に方向入力のしやすさはProコン2・Joy-Con2より好印象でした。
一方、全体の操作性が劇的に向上するわけではなく、スティック操作に慣れている人は普段のコントローラーの方が遊びやすい可能性があります。3,278円の価値を感じやすいのは、当時の操作感を楽しみたい人やコレクション目的の人です。
スーパーファミコン コントローラーとは?
「スーパーファミコン コントローラー」は、Nintendo Switch Online加入者向けに販売されている純正コントローラーです。
※以降「スーパーファミコン コントローラー」を「SFコン」/「Nintendo Switch2 Proコントローラー」を「Proコン2」と表現します。
価格 |
3,278円(税込) |
|---|---|
購入条件 |
Nintendo Switch Online加入者限定 |
接続 |
ワイヤレス |
充電 |
USB Type-C |
フル充電時間 |
約3時間30分 |
公式に案内されている対応ソフト |
スーパーファミコン Nintendo Classics |
ボタン割り当て変更 |
非対応 |
Nintendo Switch 2 |
使用可能 |
任天堂公式ではフル充電に約3時間30分かかり、「スーパーファミコン Nintendo Classics」で使用できるコントローラーとして案内されています。ボタンの割り当て変更には対応していません。
そのため、Proコンの代わりに幅広いゲームで使うというより、スーパーファミコン作品を当時に近いスタイルで遊ぶための専用コントローラーと考えるのがよいでしょう。
見た目・質感・押し心地は「昔のスーファミ」を思い出す再現度
開封してまず印象的だったのは、見た目や質感、手に持ったときの感覚です。
発売当時にリアルタイムで遊んでいた世代ではありませんが、持った感覚やボタンの押し心地、表面の質感は、以前触ったスーパーファミコンのコントローラーを思い出す仕上がりでした。
最新のProコン2と比べると非常にシンプルで軽く、グリップの張り出しもありません。この軽さは長時間プレイ時にもメリットを感じます。
操作性は本当に良くなる?普段のコントローラーと同じ場面で比較
今回は感触だけで判断せず、性質の異なる2作品で、SFコンと普段使っているコントローラーを比較しました。
比較したのは『スーパーマリオワールド』と『パネルでポン』です。
確認したポイントは、押すボタンを迷うか、誤入力が増えるか、方向入力がしやすいか、繰り返し操作で疲れやすいか、全体として操作しやすいかの5項目です。
『スーパーマリオワールド』では方向入力と疲れにくさが好印象
『スーパーマリオワールド』では、コース1~4を通してプレイしました。
押すボタン・場所を迷いにくい |
ほぼ同じ |
|---|---|
誤入力・押し間違いが少ない |
ほぼ同じ |
方向入力・細かな操作 |
SFコンが良い |
繰り返し操作の疲れにくさ |
SFコンが良い |
全体の操作しやすさ |
ほぼ同じ |
特に差を感じたのは、十字キーを使った方向入力です。
十字キー操作を前提とした形状なので、2Dアクションでは左右への移動や細かな方向調整がしやすく感じました。
一方、全体としての遊びやすさは「ほぼ同じ」という結果です。
普段からアナログスティックで2Dゲームを遊んでいる人の場合、スティックでも操作できるProコン2やJoy-Con2の方が自然に感じる可能性があります。
つまり、「SFコンを使えば誰でも操作しやすくなる」というより、十字キー操作に慣れている人ほどメリットを感じやすい印象です。
『パネルでポン』では十字キーの操作しやすさがより分かりやすい
続いて『パネルでポン』のエンドレスモードを約10分プレイしました。
押すボタン・場所を迷いにくい |
ほぼ同じ |
|---|---|
誤入力・押し間違いが少ない |
ほぼ同じ |
方向入力・細かな操作 |
SFコンが良い |
繰り返し操作の疲れにくさ |
ほぼ同じ |
全体の操作しやすさ |
ほぼ同じ |
『パネルでポン』のように上下左右へ素早くカーソルを動かすパズルゲームでは、十字キーの扱いやすさがより分かりやすく感じられました。
SFコンの十字キー |
|
|---|---|
Proコンの十字キー |
Proコン2にも十字キーはありますが、左スティックがメインに配置されているため、十字キーがやや補助的な位置にあるように感じます。
対してSFコンは、左手のメイン操作が最初から十字キーです。落ち物・アクションパズルのように方向を細かく切り替えるゲームでは、この配置が使いやすさにつながっています。
90分連続で使っても疲れにくい
最長で約90分連続使用しました。
長時間使用時には、ProコンやNINTENDO64コントローラー、ゲームキューブ系のコントローラーと比べて軽く実測値は96gで、比較的疲れにくく感じました。
グリップ付きの現代的なコントローラーとは持ち方が異なるため好みは分かれますが、重量による負担が少ないのはSFコンのメリットです。
Nintendo SwitchとSwitch 2で相性を確認
今回はNintendo Switch(有機ELモデル)とNintendo Switch 2の両方で、ゲーム以外の操作や再接続も確認しました。
Nintendo Switch |
Nintendo Switch 2 |
|
|---|---|---|
初回ペアリング・本体認識 |
問題なし |
問題なし |
HOMEボタン長押しでのスリープ解除 |
できず |
できず |
本体を起こした後の自動再接続 |
問題なし |
問題なし |
数時間~翌日の再使用 |
再登録不要 |
再登録不要 |
HOMEメニュー操作 |
問題なし |
問題なし |
スクリーンショット操作 |
問題なし |
問題なし |
接続安定性・入力遅延 |
問題なし |
問題なし |
ペアリングについて
両方の本体とも、初回登録後の接続や再使用については大きな問題はありませんでした。
一度本体を起動すれば自動で再接続され、翌日使った場合もコントローラーを登録し直す必要はありませんでした。
一方、HOMEボタンを長押ししてスリープ解除を試しましたが本体を起こすことはできませんでした。
※Nintendo Switch2については、任天堂公式でもNintendo Switch用コントローラーのHOMEボタンから本体のスリープを解除できないと案内されています。
HOMEメニューの操作性
そのほか、HOMEメニューやスクリーンショット操作、プレイ中の接続安定性については、Switch/Switch 2ともに問題なく使用できました。
なお、「スーパーファミコン Nintendo Classics」やHOME画面で操作した際は、本体上部にある小さなZR/ZLボタンの役割が通常とは異なります。ZRボタンがHOMEボタン、ZLボタンがキャプチャーボタンとして機能し、ZLでスクリーンショットを撮影できました。
ボタン自体には「ZR」「ZL」と表記されているため、HOME・キャプチャー操作をするときはこの割り当てを覚えておく必要があります。
メリットとデメリット
良かった点は再現度と十字キー、気になるのは用途の狭さ
一番魅力を感じたのは、見た目や質感、ボタンの押し心地を含めた再現度です。
スーパーファミコンを触ったことがある人であれば、コントローラーを持った時点で懐かしさを感じやすいでしょう。
実際のプレイでも、2Dアクションやパズルゲームでは十字キー中心の設計がメリットになりました。
一方で、用途はかなり明確です。
アナログスティックを使うゲームや、現代的なボタン構成を前提としたゲームを遊ぶなら、Proコン2やJoy-Con 2の方が適しています。
汎用コントローラーとしては不向き
SFコンは、あくまでスーパーファミコン作品向けの設計です。
右スティックがなく、現代のゲームで一般的なボタン構成とも異なります。上部の追加ボタンも小さいため、Proコントローラーの代わりとして幅広いNintendo Switchソフトを遊ぶ用途には向きません。
任天堂公式でも対応ソフトとして案内しているのは「スーパーファミコン Nintendo Classics」で、ボタンの割り当て変更にも対応していません。
今回の検証ではHOMEメニューやスクリーンショットなどの基本操作は問題なく行えましたが、「普段使いのコントローラーをこれ1台に置き換える」タイプの商品ではありません。
3,278円の価値は「スーファミらしく遊びたいか」で決まる
実際に使ってみて、3,278円という価格に対する私の評価は「遊ぶタイトル次第」です。
スーパーファミコン Nintendo Classicsをよく遊ぶ人、スーファミ作品を十字キー中心の操作で楽しみたい人、当時に近い見た目や感触を重視する人には、十分に魅力があります。
また、純正コントローラーをコレクションしたい人にとっても、3,278円なら候補にしやすい価格でしょう。
反対に、当時の操作感にはこだわらず、Proコン2やJoy-Con2で不満なく遊べている人であれば、無理に買う必要はありません。
まとめ|スーファミ作品を十字キーで遊びたい人には魅力的
SFコンを実際に使ってみると、最大のメリットは「スーファミらしい見た目」だけではありませんでした。
『スーパーマリオワールド』『パネルでポン』の両方で、方向入力のしやすさは普段のコントローラーより好印象。さらに軽量で、長時間使用時の疲れにくさもメリットに感じました。
ただし、全体の操作しやすさはどちらのゲームも「ほぼ同じ」です。スティック操作に慣れている人なら、Proコン2やJoy-Con2の方が快適に感じることもあります。
「スーパーファミコン作品を当時に近い操作感で遊びたい」なら買う意味のある1台。一方、汎用性を求めるなら普段のコントローラーで十分です。
3,278円という価格も含め、万人向けというより「スーファミらしく遊ぶこと」に価値を感じる人向けのコントローラーだと感じました。






















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