AliExpressで買い物をするときに迷いやすいのが、「いくらから関税がかかるのか」「消費税も別でかかるのか」という点です。
結論からいうと、個人使用目的の輸入では、課税価格の合計額が1万円以下なら、原則として関税と消費税は免税です。
ただし、ここでいう1万円は「AliExpressで支払った金額そのもの」ではありません。税関が税金を計算するときに使う、課税価格という金額が基準になります。
個人使用目的の輸入では、税関案内で海外小売価格に0.6を掛けた金額を課税価格の目安として扱うとされています。
この記事では、AliExpressの個人輸入で関税がかかる目安、課税価格の考え方、例外品目、税金の払い方を初心者向けに整理します。
目次
AliExpressの関税はいくらからかかる?
AliExpressの個人輸入では、課税価格の合計額が1万円以下なら、原則として関税・消費税は免税になります。
ここで注意したいのは、1万円の基準が「AliExpressで支払った商品価格そのもの」ではないことです。税金の計算では、税関が使う課税価格をもとに判断されます。
個人使用目的の輸入では、課税価格は海外小売価格の0.6倍が目安とされています。
そのため、日本円換算の商品価格が約16,666円を超えると、課税価格の目安が1万円を超えやすくなります。
AliExpressでの購入価格の目安 |
課税価格の目安 |
見方 |
|---|---|---|
10,000円 |
6,000円 |
原則免税の範囲に収まりやすい |
15,000円 |
9,000円 |
境目に近いが、原則免税の範囲に収まりやすい |
20,000円 |
12,000円 |
税金がかかる可能性がある |
ただし、実際の課税判断は、商品カテゴリ、同梱状況、申告内容、通関時の扱いによって変わる場合があります。
16,666円前後という金額は、あくまで注文前に税金の可能性を見積もるための目安として考えてください。
課税価格の合計額が1万円以下の物品の輸入については、その関税及び消費税が免税されます。
ただし、消費税以外のその他の内国消費税(例えば、酒税、たばこ税等)が課せられる場合は、それらの税は免税の適用がありません。
なお、課税価格の合計額が1万円以下の物品であっても、我が国の産業に対する影響その他の事情を勘案して、特に定められた物品については、免税適用になりませんので留意して下さい。
また、「関税を免税しない物品」として特に定められた物品であっても、税関において個人的使用に供されると認められる贈与品であって、課税価格が1万円以下の場合は免税となるものもあります。「課税価格の合計額が1万円以下の物品」の判断は、次の基準により行われます。
(1)1申告に係る輸入貨物の課税価格の合計額が1万円以下のもの
ただし、1インボイスに係る貨物を分割して申告した場合には、そのインボイスに記載されたすべての貨物の課税価格を合計したものになります。
(2)郵便物については、1つの包装に梱包された輸入貨物の課税価格の合計額が1万円以下のもの
ただし、同一差出人から同一名宛人に、同一時期に分散して郵送されたもの等(例えば、郵便物の重量制限により分割して郵送されたもの)は、当該分割されたすべての郵便物の課税価格を合計したものになります。(参考)「関税を免税しない物品」として定められている物品の主なもの
革製のカバン、ハンドバッグ、手袋等、編物製衣類(Tシャツ、セーター等)、スキー靴、革靴及び本底が革製の履物類等
※具体的には、関税定率法施行令第16条の3に記載されています。(関税定率法第14条第18号、関税定率法施行令第16条の3、関税定率法基本通達14-21、輸入品に対する内国消費税の徴収等に関する法律第13条第1項第1号)
課税価格とは?商品価格との違い
課税価格とは、税関が関税や消費税を計算するときに使う金額です。
AliExpressの商品ページに表示されている販売価格と、税金計算に使われる課税価格は、同じとは限りません。
個人使用目的の輸入では、海外小売価格の0.6倍が課税価格の目安になります。
たとえば、AliExpressで20,000円の商品を購入した場合、個人使用目的なら課税価格の目安は12,000円です。この場合、課税価格が1万円を超えるため、関税や消費税がかかる可能性があります。
一方で、15,000円の商品なら課税価格の目安は9,000円です。課税価格が1万円以下に収まりやすいため、原則として免税の範囲に入る可能性があります。
AliExpressでの購入価格の目安 |
課税価格の目安 |
税金の考え方 |
|---|---|---|
8,000円 |
4,800円 |
原則免税の範囲に収まりやすい |
15,000円 |
9,000円 |
原則免税の範囲に収まりやすい |
20,000円 |
12,000円 |
税金がかかる可能性がある |
「1万円以下かどうか」を見るときは、商品価格そのものではなく、課税価格の目安で考えることが大切です。
1万円以下でも免税にならないもの
課税価格が1万円以下でも、すべての商品が免税になるわけではありません。
税関案内では、課税価格が1万円以下でも免税にならない品目があるとされています。
代表例として、次のような商品があります。
例外になりやすい品目の例 |
注意点 |
|---|---|
革製のバッグ |
素材や品目によって扱いが変わる場合がある |
革製の手袋等 |
価格が低くても免税対象外になる場合がある |
履物 |
革靴などは特に注意 |
ニット製衣類 |
衣類カテゴリは税率確認が必要 |
そのため、「1万円以下なら絶対に税金ゼロ」とは考えないようにしましょう。
AliExpressでは、ガジェットやスマホアクセサリだけでなく、バッグ、靴、衣類なども販売されています。こうした商品を買う場合は、価格だけでなく商品カテゴリも確認しておくと安心です。
課税価格の合計額が20万円以下で使われる簡易税率とは
課税価格の合計額が20万円以下の輸入貨物では、一般の細かい税率ではなく、簡易税率が使われることがあります。
簡易税率は、商品を大きな区分に分けて税率を当てはめる仕組みです。
たとえば、税関案内では次のような区分が示されています。
区分の例 |
簡易税率の目安 |
|---|---|
衣類・衣類附属品など |
10% |
一部のプラスチック製品、金属製品、家具など |
3% |
その他のもの |
5% |
AliExpressでよく買われるガジェット、スマホアクセサリ、雑貨類は、商品の材質や用途によって区分が変わる場合があります。
そのため、「AliExpressの商品は一律で何%」とは言い切れません。
商品によって税率が変わる可能性があるという形で考えるのが安全です。
また、関税とは別に消費税がかかる場合もあります。関税だけを見て「税金はこれだけ」と判断しないようにしましょう。
関税・消費税はどう払う?
AliExpressで購入した商品に税金がかかる場合、支払い方法は配送会社や通関の流れによって変わります。
主な流れは次のようになります。
支払いタイミング |
内容 |
|---|---|
受け取り時 |
配送業者に関税・消費税などを支払う |
後日請求 |
配送会社や通関業者から案内が届く |
事前決済に含まれるケース |
配送方法や販売条件によって異なる |
AliExpress側で必ず同じ方法になるわけではありません。
そのため、「AliExpressでは関税をこの方法で払う」と一律に考えるより、配送会社や通関後の案内に従って支払うと理解しておくのがわかりやすいです。
高額商品を買う前には、次の順番で確認しておきましょう。
- 商品価格から課税価格の目安を計算する
- 商品カテゴリが例外品目に当たらないか確認する
- 税金がかかる可能性を見込んで予算を考える
- 到着時や後日請求の案内に従って支払う
特に高額なPC部品、ミニPC、高級ガジェットなどは、税金がかかる可能性を見込んでおくと、受け取り時に慌てにくくなります。
金額別のシミュレーション
AliExpressでよくある買い物を、金額別に見てみましょう。
ケース |
商品例 |
商品価格の目安 |
課税価格の目安 |
見方 |
|---|---|---|---|---|
低価格 |
イヤホン スマホケース ケーブル |
5,000円 |
3,000円 |
原則免税の範囲に収まりやすい |
中価格 |
メカニカルキーボード DAC 小型ガジェット |
15,000円 |
9,000円 |
境目に近いため、同梱や品目に注意 |
高価格 |
高額なPC部品 ミニPC 高級ガジェット |
30,000円 |
18,000円 |
税金がかかる可能性を見込んでおく |
低価格のスマホアクセサリやケーブル類は、課税価格が1万円以下に収まりやすい商品です。
一方で、15,000円前後の商品は境目に近くなります。ほかの商品と同時に購入したり、同梱されたりすると、課税価格の合計額が1万円を超える可能性があります。
30,000円以上のタブレットやミニPCなどは、課税価格が1万円を超えやすいため、関税や消費税がかかる可能性を見込んで予算を考えておくと安心です。
注文前に確認したいポイント
AliExpressで関税や消費税が気になる場合は、注文前に次のポイントを確認しましょう。
確認ポイント |
理由 |
|---|---|
商品価格だけでなく課税価格の目安を見る |
税金は商品価格そのものではなく課税価格をもとに考えるため |
複数商品をまとめ買いする場合は合計額を見る |
同梱や合計額によって課税価格が上がる可能性があるため |
革製品・履物・衣類などは例外品目を確認する |
1万円以下でも免税にならない場合があるため |
高額商品は税金込みの予算で考える |
受け取り時や後日請求で追加費用が発生する可能性があるため |
迷ったら税関の最新案内を見る |
税率や対象品目は商品によって異なるため |
特に注意したいのは、関税と消費税を混同しないことです。
「関税がかからない」と思っていても、消費税などが別でかかる場合があります。
また、商品カテゴリによって関税率は変わります。AliExpressの商品ページだけで判断せず、不安な場合は税関の案内や配送会社の通知を確認しましょう。
AliExpressの買い方もあわせて確認しよう
関税や消費税の目安がわかったら、次はAliExpressでの買い方や支払い方法も確認しておきましょう。
初めてAliExpressを使う場合は、注文手順、支払い方法、配送状況の見方、トラブル時の対応もあわせて知っておくと安心です。
関連記事では、AliExpressの基本的な使い方を初心者向けに解説しています。
まとめ
AliExpressの個人輸入では、課税価格の合計額が1万円以下なら、原則として関税・消費税は免税です。
ただし、ここでいう1万円は商品価格そのものではなく、税関が税金を計算するときに使う課税価格を指します。
個人使用目的の場合、課税価格は海外小売価格の0.6倍が目安です。
ポイント |
内容 |
|---|---|
免税の目安 |
課税価格の合計額が1万円以下なら原則免税 |
課税価格の考え方 |
個人使用目的では海外小売価格の0.6倍が目安 |
商品価格の目安 |
日本円換算の商品価格が約16,666円を超えると、課税価格が1万円を超えやすい |
注意点 |
1万円以下でも免税にならない例外品目がある |
支払い方 |
配送会社や通関後の案内に従う |
AliExpressで高額商品を買う場合は、商品価格だけでなく、関税や消費税を含めた総額で考えるのがおすすめです。











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