数あるプラモデルの中でも長い歴史、多くのファンの心をとらえ続ける「ガンプラシリーズ」
これからガンプラ作りにチャレンジする方向けに、必要不可欠な道具であるニッパーの選び方と、ガンプラ向けのおすすめニッパーについてご紹介します。
目次
ガンプラ向けのニッパーについて
プラモデル用と普通のニッパーの違い
ニッパーと一口で言っても、工具店やホームセンターなどで様々な形状のものが販売されています。
ラウンド刃タイプ |
ストレート刃タイプ |
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様々な刃先や大きさのニッパーが存在しますが、主に日常で見かけるのはこの二つのような形状のものかと思います。
プラモデルの制作にあたっては、主に刃先が小さく薄い右側の「ストレート刃タイプ」を基本的に用いる事になります。
ラウンド刃タイプ |
ストレート刃タイプ |
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ストレート刃のニッパーは小さく、柔らかい物の切断に向いた形状をしており、特に「ランナー」と呼ばれる型からパーツを切り離す際に重宝します。
逆にラウンド刃のニッパーは硬いものを切断できますが、刃が大きく細かい箇所の切断には向いていません。
また、切りとれたとしても刃が厚いためプラスチックであるパーツに強い圧力がかかり変色する「白化」が起こりやすいです。
片刃タイプのニッパーについて
プラモデル用のニッパーの中には、刃が片方にだけついている片刃タイプのものもあります。
片刃タイプ |
片刃と両刃の断面比較 |
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片刃タイプは両刃のものよりも滑らかな断面となり、より綺麗にパーツを取ることができますが、使いこなすのに熟練が必要です。
刃が片方にしかついていない分、パーツを切り取る際に切れる刃の位置を気にしないとかえってパーツを傷つける恐れもあります。
あると便利な道具ですが、最初の一本は両刃タイプを選んだ方が無難です。
ガンプラ作りに適したニッパーとは?
ガンプラ作りにおいてニッパーを選ぶ大きな基準としては下記の2点を意識しましょう。
・刃部分が薄くて小さい物
→パーツの切り離しやすさやに繋がる。
・切れ味の良い薄刃のもの
→切り離しの際にパーツにかかる負担を最小限に抑えられる。
ガンプラ初心者におすすめのニッパー
ニッパーは100円ショップなどでも購入する事ができ、それで作っていく事も不可能ではありません。
ですが、プラモデル用に特化した模型用ニッパーの方が刃の切れ味やパーツの切り取りに適した形状をしているので、作りやすさにおいては専用の物を使っていくことをおすすめします。
汎用性バツグンのタミヤ薄刃ニッパー
ミニ四駆などで有名なタミヤ社のニッパーは、薄く小さい刃が特徴的でどんな細かいパーツにも対応できる汎用性に優れたニッパーです。
出典: www.tamiya.com
基本価格は3,960円(税込)と少し値が張るのがネックですが、これ一つでどんなプラモデルにも対応できる一生モノの優れものです。
全国の模型屋さんや、ガンプラ販売店はもちろん、インターネット通販でも広く販売されています。
BANDAI SPIRITS エントリーニッパー
ガンプラシリーズを手掛けるバンダイが、ガンプラ入門用に設計された初心者向けのニッパーです。
初心者でも扱いやすいベーシックな形状が特徴で、最初に購入するガンプラ用ニッパーとしては十分な性能です。
グリップの色もガンダムシリーズをイメージした「白/赤/青」の3色で展開されており、価格も803円(税込)と非常に安価なので、初めてガンプラを購入する時にセットで購入しやすいのも魅力です。
ニッパーと合わせてヤスリも準備しよう
ガンプラはニッパーだけでも作りやすい、プラモデルの中でも比較的難易度の低いジャンルになります。
ただし、どんなに性能が良いニッパーでも、パーツによってはゲート跡が残りやすい物や白化が発生しやすいものがあります。
そういったものを綺麗に処理するためにもヤスリも合わせて準備する事をおすすめします。
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